引き裂かれた一家。悲劇を防げなかったマスメディア。

なぜ新聞は連日一面をすべて使い擁護できなかったのか?なぜラジオは全国民を上げての支援を呼びかけられなかったのか?なぜテレビはゴールデンタイムに二時間の特別編成を組み「のりこ基金」への振込みを誘導できなかったのか?改めてこの期間の報道を振り返ってみると、くだらない芸能人の話題や意味の無い政治の話ばかりに時間を費やし、この件に関する報道は印象が薄かった。
報道の根底にある「憲法や法律は人権で簡単に蹴散らせる」という主張をもっと強くできなかったのか。日本へ不法入国し子供を作り15年もの間暮らしていたという事実などは、お得意の「演出」でいくらでも覆させられたはずである。涙を誘う感動的な話をドラマ仕立てにすれば全国民の感情を奮い立たせ政治を変えられたのである。もはやここは人権擁護法案を一時も早く成立させ、この法律によって報道を更生させなければならない。