HGST のHDDうなりを抑える

HDS728080PLAT20 PATA80GBとHDS721010CLA332 SATA1TBの購入時期も買った店舗も違う日立のHDDをそれぞれ取り付けたところうなり音が発生したのでその状況と対策を整理してみる。(PATAのHDDはだいぶ前に起動ドライブとして使っていて、今は付いていない。)

  • HDD単体での評価

まずは単体でのうなりの有無を確認してみた。両HDDともに手で持つと2〜3秒の周期でうなりが発生していることがわかる。また、PCケースに設置すると同周期のうなり音があるため、HDDがうなり音の原因であることが確認できた。

  • 対策1 PCケースからHDDを切り離す

スポンジなどでPCケースからHDDを”浮かせる状態”にすることでPCケースへのうなり伝導を防ぐ。HDDを裏返しにしHDDマウンタの一番下へスポンジを敷き、またHDDの3方に両面テープで小さく切ったスポンジを貼り付けHDDがケースに触れないようにする。HDDが浮いた状態になるが、スポンジの寸法を調整すれば意外とずれない程度には固定できる。

  • 対策2 PCケースとHDDの間の隙間をなくす

使用しているPCケースは最近主流のツールレスというやつでHDDにレールを取り付けてスライド&固定をできるようになっている。が、このレールはプラスチック製なのだが、HDDの振動を抑えるようなゴムなどはない。あわせて、固定具がスライドできるということは少なくともレールとケースの間に隙間があるはずだ。この隙間をPCショップで売っているシリコンゴムシートをレール外側、スポンジワッシャをHDD固定ピンに入れスライド固定してみた。これによってうなり振動はかなり抑えられた。

  • 対策3 他HDDの影響

PCケースには移行元のHDDが取り付いている。移行作業も完了したのでこの旧HDDを取り外してみたら完全にうなり振動が収まった。
■まとめ:出来のいいケースを買いましょう。
今回のうなりに関してはHDD固有の振動にPCケースが共振してしまったためであるといえる。また、HDDを複数積むと共振が起こるとの現象も確認できた。いわゆる相性というものだろう。
ケース選びに関しては安さやデザインだけでなく、内部構造や機能を吟味した上で購入しなければならないとい教訓もできた。