拝啓BCN様

ttp://bcnranking.jp/flash/09-00005648.html

●ラジカセ並みのモデルやシステムを作り出せるのは?

 iPodは確かに売れている。しかしパソコンがなければ成立し得ない製品であることもまた事実だ。アップルは、すべての製品の中心にコンピュータを位置付けているため、PCレスでも使えるiPodが登場するとは考えにくい。

 しかし、これからもっと携帯オーディオのユーザーを広げようと考えると、「家電」として、PCレスでの環境でも十分使える製品は必要になってくるだろう。そうしたアプローチでは日本勢の活躍が不可欠。アップルとの戦いに、孤軍奮闘してきたソニーだが、ここに松下も加わることで、家電としての流れも生まれてくるかもしれない。06年、まるでラジカセのように誰にでも使えるシンプルで簡単な携帯オーディオプレーヤーの登場に期待したい。

そこが全てのそして陥りやすい間違いの大本。PCレスの環境で最適だったのは間違いなくMDが構築していたワールド。自分でも把握できる曲数を1枚のディスクに収めそれにラベルを貼り付け複数枚を持ち歩きポータブルMDプレーヤーで聴く。
しかし最近の携帯オーディオプレーヤーのブームはそれを覆すことから始まった。数百曲が余裕ではいるようになった記憶装置、自分のライブラリの中から好きな楽曲を選んで聴き、MDのラベルにあった情報は全てプレーヤーの中に入っている。それを管理するにはそれなりの装置が必要で情報の画面出力装置、楽曲情報入力装置、楽曲データのインポート装置、それがそろっているのがPCということになる。それを他のもので代用するとなるとやはりどうしてもパソコンもどきの代物ができてしまうのではないか。
アナログ出力をインポートできる機能を強調したオーディオプレーヤーも登場しているがこれも購入の重要なポイントとしてはならないだろう。俺も手持ちのカセット20本ほどをPCにオーディオケーブルを使ってPCでwav化した経験があるんだけれど、すっごい面倒だったのを覚えている。「このプレーヤーはPCをもっていなくてもアナログ入力して使えます」というのは
楽曲ソースメディア→プレーヤーへ出力→プレーヤーへ入力→プレーヤーで
通常D→D→D→D
アナログ入力の場合D→A→A→D
結構非現実的である。おそらくは自分のパソコンをもっていない中高生をターゲットとした機能だと思うのだが、まずほとんどが携帯電話を持っている。そして音楽を聴くために思いつく行動としては携帯電話へのダウンロード販売だろう。これならば楽曲を選択してダウンロードされるのを待っているだけでいい。アナログ録音する手間よりもずっと効率的である。
今、要望されているのは多機能PCレスを歌う商品よりも確固たるポリシーを持つ製品なのではないのだろうか。