利権団体、著作者、利用者 すべてがハッピーになる唯一の方法

津田氏がネット記事で出回った自分の発言を自身のブログでフォロー
http://xtc.bz/index.php?ID=472
というわけで最近の日本では著作物を巡って議論が行われているのですが、私的利用やDRM著作権の期間をどうするのかといったことには各利権、希望が入り乱れ誰もが納得する結論には至っていません。
ただ、誰しもが得をするたった一つの方法があります。それは
DRMの強化、私的複製権の制限、保証金制度の拡大、著作権有効期間の永久化」です
一見すると利用者の利益に全くなっていないようですがこれにはちゃんとした理由があります。

  • 賞味期間は3ヶ月 コンテンツの回転数を上げる

現在コンテンツ産業は大量生産、大量消費、短期間大量廃棄というサイクルで回っています。芸術作品から立派な工業製品として成長を遂げ、生態系を培った現代コンテンツに今更大昔へ戻り芸術として出直せというのは無理な話です。コンテンツ産業がこの先いき残り、発展をとげるにはサイクルをさらに早めるしか方法がありません。
一方消費者の方はどうかというと誰しもが自分で買ったコンテンツを永久に保存しておきたいという欲求があります。しかし実際にコンテンツを利用するのはせいぜい3ヶ月ぐらいではないでしょうか。それ以降になるとめったに利用することはないですし、次の新しいコンテンツで楽しんでいます。そして古くなったコンテンツは押入れにしまいこまれゆくゆくはごみとして処分されます。それならば3ヶ月程度で利用権が消滅するDRMを用いてコンテンツの流れを制御し、その期間後また利用したくなったら利用権を購入する安価なデジタルレンタルシステムを構築することで、コンテンツサイクルは早く回るようになりコンテンツ排出側は利益を得られ、利用者側は新しい良質なコンテンツを安価に手にいられるようにすれば両者にとってメリットが得られるようになるのではないでしょうか。
ただこのサイクルは簡単にコンテンツがコピーができてしまうと崩れてしまいます。そのためコピーは絶対にできないように私的複製権は制限されるべきでしょう。

  • 雇用問題の解決と保証金の適正運用

コンテンツを再生できる機器ならびに保存できる媒体には保証金をかけるべきです。そして資金の流れを透明化しその資金は拡大する著作権法違反への対策や新たなコンテンツ利用機器の保証金認定などの費用に当てるべきでしょう。
街中や駅の通路などでゲリラ的に行われるコンテンツテロや喫茶店やバーで行われているコンテンツ地下消費行動なども取り締まらなければなりません。そのためにも大幅な人員の増加が必要不可欠となり雇用対策となります。特に全国に5000人はいるといわれる「ネットカフェ難民」を雇用できればその効果も絶大となります。

  • 日本人がディ○ニーの気持ちを分かる時代はもうすぐ

著作権の期間延長の是非が話題となっています。ネット上では短縮が叫ばれていますが本当にそれでいいのでしょうか。わが国は優良なコンテンツを大量に保有しています。近い将来それらの著作権有効期間が終わってしまったらどうなってしまうでしょうか。キャラクターを勝手に使われて、それまで培ってきたキャラクターの同一性は保たれるのでしょうか。いつの日にか日本人も著作権期間の延長、そして永久化を叫びだすはずです。

  • 仕様を世界にあわせる必要はない 国内需要だけでもやっていく方法

コンテンツ制御を徹底させようとすると自然と海外とはやり方が違っていき、方法が日本独自様式となってしまいます。ここで出てくるのが「日本独自仕様になってしまって海外勢との競争に負ける」という意見です。ただし海外方式と同じにした場合どうやってコンテンツを守るのでしょうか。ここは障壁として日本独自仕様で固めコンテンツを守るべきです。また海外で売れないのであれば国内需要を喚起するしかありません。ただし現在の日本は少子化で人工が頭打ちとなっています。そこで重要となっていくのが移民の受け入れです。海外移民受け入れ、外国人参政権の導入、人権擁護法案の成立、憲法第九条の維持を通して外国の方が住みやすい国にすれば国内需要は伸びるでしょう。

  • 「だから日本では新しいビジネスシステム、サービスが生まれない」論に物申す

「日本では新しいことをやると必ず潰される」「新しいビジネスはグレーゾーンに踏み込むことも必要」「ニコニコ動画は世界に通用するシステム」という論理の方々がいらっしゃいます。ただその前におかしいことがあるのではないでしょうか。「人のふんどしでビジネスをする」というのはおかしいと感じませんか?あとニコ厨氏ね!
「損して得とれ」「金になるんだったらビジネスとして認め協力する」という結果主義のやり方はこの国では受け入れにくいでしょう。この国でうけいられるためには「筋を通す」ということが必要なのではないでしょうか。
日本で革新的なシステムやサービスが産まれなくても海外で必ず新しい物は誕生します。ネットワークに国境は無いのですからそちらのサービスを利用すれば問題ありません。