はたして音楽CDの売り上げは回復したのであろうか

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060417it15.htm?from=top
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/13630.html
http://slashdot.jp/articles/06/04/18/0328200.shtml
ということで、RIAJのサイトからデータを入手して自分なりに調べてみた。本来こういう比較は環境、内容ともに同一ではなく全く意味もないのでヘドがでるほど嫌いなのだが・・・
単位%、計算方法は(2005年販売数量−2004年販売数量)/2004年販売数量、左シングル、右アルバム

1月 -30 13
2月 -30 -9
3月 -46 -14
4月 -43 -15
5月 -25 1
6月 17 43
7月 -8 2
8月 7 -12
9月 10 40
10月 -43 17
11月 -28 0
12月 4 18

確かに2005年前半は落ち込んでいるが、2005年度後半には悪い数字はあまり出てこない。iTMSが好影響をもたらしたと考えても差し支えない傾向である。次に1月から3月までの2006年の販売数量を2005年販売数量と比較したものを前出と同様に調べてみた。

1月 26 -10
2月 10 9
3月 68 19

悪い数字ではないように見える。しかしRIAJのサイトにあるグラフをみれば販売量は下げどまりつつあるというのが実際ではなかろうか。
ところで音楽配信メモ津田大介氏がこのような記事を書いていた。
http://xtc.bz/index.php?ID=298

今まで自分たちに原盤使用料が入ってこないっていう理由で散々着メロを中心としたケータイ文化を憎み、さらにはPCで音楽を楽しむ音楽ファンを「違法コピーユーザー」と犯罪者扱いしてクソ以下の欠陥メディアであるCCCDをリリースし、そのことに対して何の反省も見せず、音楽配信サービスについてもまったく普及させる気を見せずに消費者がまったく使う気が起きないガチガチのDRMしかかけず、さらにはiTMSが入ってくるのをあからさまに妨害してきたような日本のレコード会社たちがどの口で「配信のおかげで音楽需要が喚起され、CDの売上上昇をもたらした」とか言えるんだと。

俺の言いたいこと書いてくれてる〜!!!あースッキリ!!
それにレコード協会の
2004

 オーディオレコードの生産額は前年比5%減の3788億円の見通しで、ピークだった98年と比べると38%も減った計算だ。ヒット作が少なかったことに加え、ネット経由の音楽配信の広がりなどでCD離れが進んだことが原因とみられる。


2005

 日本レコード協会では、音楽ソフトの生産実績が上向いた理由について、2005年8月に日本でサービスを開始した「iTunes MusicStore」や、携帯電話向けなどの音楽配信サービスの好調が、CDや音楽DVDなど音楽のパッケージソフトにも好影響を与えているのではないかと分析している。

うはwwwwwwwwwwレコ協wwwwwwwwwwwwwすごすぎwwwwwwwwwww
2004年の発表のことは日経のニュースでもでている。ここからも判断してみよう
http://web.archive.org/web/20050228031023/http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20041224AT1D2300M23122004.html

2004年の音楽CD出荷額5%減・6年連続減

 日本レコード協会(東京・港)は2004年のCDなど音楽ソフトの出荷額が前年より5%減り3788億円になるとの推計をまとめた。前年割れは6年連続、1988年以来16年ぶりの低水準となる。ネット配信など音楽を聴く手段が多様化し、CD離れが進んだ。一方、歌手の映像を収録した音楽DVD(デジタル多用途ディスク)は同5%増の532億円となった。

やはりレコ協が言ったに一票。