護送船団ごと潰される日本産業

最近日本企業が大敗北を受けている典型例が、企業内or業界内or日本国内でもめている間に外国からシステムごと構築されたものがやってきてすべてがつぶされるパターン。以下事例

  • 音楽業界の場合 基盤は出来ていたのにもめている間につぶされました。

ウォークマンをはじめとした音楽デバイス、世界でも有数の音楽市場を持っていた産業の顛末はご存知のとおり。音楽環境の変化についていけず、予定していた音楽メディアの高品質化にも失敗した。(その辺、テレビや映画産業はうまく高精細にシフトしていった。)

  • 出版業界の場合 試合が始まる前からつぶされていました。

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こっちは相当深刻。たとえば、真珠湾攻撃しようぜっていう会議を始めようとしているのだが、すでにヤルタ会談が終わっていてポツダム宣言まででている段階。それでこっちはやっと開拓者生産が終わった段階で相手は機械化歩兵による上陸作戦が始まっているという悲惨な状況。
というか日本企業もずいぶん昔から電子書籍端末は作っていた。SONYのLIBLIe、パナソニックΣBook・・・もう5年くらい前に発売されるという記事を見ていたのだが。売れなかった理由は推して知るべしといったところだろう。
究極のハードと最高のソフトを作る環境は揃っているのにそれらがかみ合わず、結局両方を潰している日本産業。これが規格とシステムを作って売る欧米、最適化されたハードを作って売れるアジア勢に勝てていない一つの理由だろう。